怪魚
かいぎょ
名詞
標準
mysterious fish
文例 · 用例
」と言つてすましてゐるかと思ふと、また、おきなと称する怪魚が北海に住んでゐて、「其大きさ二里三里にも及べるにや、つひに其魚の全身を見たる人はなし。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
いや、実はね、あの見せ物の怪魚をね(見せ物の看板では、天然自然の大怪魚という事になっていた)あいつをね、ぜひとも買いたいという人があるんです。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
」「アピア湾で捕れた怪魚の腹に不吉な文字が書かれていた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
そして私は、表の庭の泉水の上に巨大な怪魚がはねたかと思はれるような音を耳にしながら、即座に天窓の口から納屋に飛び降りると、綱を引いて暗闇とした。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
指先は怪魚に喰いつかれたような激痛を覚えた。
— 海野十三 『電気風呂の怪死事件』 青空文庫
空中の怪魚の、断末魔は、流石に豪胆な帝国の飛行将校も、正視するに、たえなかった。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
にらむ怪魚 正吉のおどろきの声に、こんどはキンちゃんがおどろいてうしろの林の中からかけつけた。
— 海野十三 『三十年後の世界』 青空文庫
おみやげになるからね」 怪魚は、だんだん姿をあらわしていった。
— 海野十三 『三十年後の世界』 青空文庫