鮮麗
せんれい
形容動詞名詞
標準
vivid
文例 · 用例
戸外はあたかも真昼のよう、月の光は開け拡げた家の内へはらはらとさして、紫陽花の色も鮮麗に蒼かった。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
見透の裏は小庭もなく、すぐ隣屋の物置で、此処にも犇々と材木が建重ねてあるから、薄暗い中に、鮮麗なその浅黄の手絡と片頬の白いのとが、拭込んだ柱に映って、ト見ると露草が咲いたようで、果敢なくも綺麗である。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
」 表に夫人の打微笑む、目も眉も鮮麗に、人丈に暗の中に描かれて、黒髪の輪郭が、細く円髷を劃って明い。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
そこで、卓子に肱をつくと、青く鮮麗に燦然として、異彩を放つ手釦の宝石を便に、ともかくも駒を並べて見た。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
最後のは前脚を揃えて海へ一文字、細長い茶色の胴を一畝り畝らしたまで鮮麗に認められた。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
こんな時は、時々ばったりと往来が途絶えて、その時々、対合った居附の店の電燈|瓦斯の晃々とした中に、小僧の形や、帳場の主人、火鉢の前の女房などが、絵草子の裏、硝子の中、中でも鮮麗なのは、軒に飾った紅入友染の影に、くっきりと顕れる。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
……然うでないと、あの梟が唱へる呪文を聞け、寢鎭つた恁うした町は、ふは/\と活きて動く、鮮麗な銀河に吸取られようも計られぬ。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
暖爐の瓦斯は颯々と霜夜に冴えて、一層殷紅に、且つ鮮麗なるものであつた。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
作例 · 標準
鮮麗な色彩が画面を彩り、見る者の目を奪う。
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彼女の語りは、鮮麗な描写で情景をありありと浮かび上がらせた。
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その都市の夜景は、光り輝くネオンが鮮麗で、息をのむほど美しかった。
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