温和
おんわ
形容動詞名詞頻度ランク #32230 · 青空 854 例
標準
mild (climate)
文例 · 用例
つまり、この鬼どもは、劍山の隱者とでも稱すべき頗る温和な性格の鬼なのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
男は日露戦争中負傷の際に気が狂って以来ずっと茲の病房の患者であるそうですが、病状は慢性な代りに挙措は極めて温和で安全であると聞きました。
— 岡本かの子 『病房にたわむ花』 青空文庫
四辺の温和な山川の中に神代の巨人のごとく伝説の英雄のごとく立ちはだかっている。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
私もこうして一年御厄介になって居てみれば、お民さんはほんと優しい温和しい人です。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
お民さんの様な温和しい人を、お母さんの様にあアいって叱っては、あんまり可哀相ですわ」 お増が共泣きをして言訣をいうたので、もとより民子は憎くない母だから、俄に顔色を直して、「なるほどお増がそういえば、私も少し勘違いをしていました。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
あんな温和しい民さんだもの、両親から親類中かかって強いられ、どうしてそれが拒まれよう。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
民さんが気の強い人ならきっと自殺をしたのだけれど、温和しい人だけにそれも出来なかったのだ。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
あの通り温和しかった民子は、自分の死ぬのは心柄とあきらめてか、ついぞ一度不足らしい風も見せなかったです。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
標準
gentle (nature, personality, etc.)
標準
moderate (statement, measure, etc.)