上の空
うわのそら
形容動詞名詞頻度ランク #42142 · 青空 333 例
標準
inattention
文例 · 用例
」と兎は上の空で合槌を打ち、「私はどうも、鮒など食べたくもないけれど、でも、あなたがそんなにお好きなのならば、これから一緒に捕りに行つてあげてもいいわよ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
七合五勺で、日本アルプスの最高点以上の空に浮かび上っているのだ。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
朝の霧が、方々から烟のように這っているほど、快晴であるが、一合目辺をカッキリ境界線にして、頭上の富士山は、雲のためにまるで見えず、天上の空次第に低く垂れて、屋根の上を距ること僅に三尺。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
陸地の上の空気は海上よりも強くあたたまり、膨張して高い所の空気が持ち上がるから、そこで海のほうへあふれ出すので、それを補うため、下では海面から陸のほうへ空気が流れ込むのがすなわちこの風です。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
この瓦斯はもと太陽中に存する事は日光の分析から知られていてそのためにヘリウム(太陽素)と名づけられたが、しかし地球上の空気中にも存するという事はわずかに数年前発見せられたのである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
手代や長七のお礼の言葉も上の空。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
(握りたる手を放し、上の空にて。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
夜間は陸上の空気が海上のものよりも著しく冷却するから、これと反対の過程が行なわれて、上層では海のほうから陸へ、下層では陸から海へ微風が吹く、これがいわゆる陸風である。
— 寺田寅彦 『海陸風と夕なぎ』 青空文庫