哀哭
あいこく
名詞動詞-サ変
標準
grief
文例 · 用例
* それから後の私たち二人は、肉体も霊魂も、ホントウの幽暗に逐い出されて、夜となく、昼となく哀哭み、切歯しなければならなくなりました。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
まだそのほかに、饑饉があるの、地震が起るの、星は空より堕ち、月は光を放たず、地に満つ人の死骸のまわりに、それをついばむ鷲が集るの、人はそのとき哀哭、切歯することがあろうだの、実に、とんでも無い暴言を口から出まかせに言い放ったのです。
— 太宰治 『駈込み訴え』 青空文庫
第三講 ヨブの哀哭第三章の研究◯ヨブの哀哭はヨブ記の到る処にあるが、第三章はその哀哭の最初でありかつその最も代表的のものなるが故に、この章の研究は甚だ有意味なのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
しかし彼の友はこの哀哭に接して、ヨブを以て信仰的堕落者と定め彼を責めるのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
これをヨブの哀哭と比して霄壌の差ありというべきである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
キリスト降世以後に生れしパウロはキリストを知れる故にかの大安心あり、キリスト降世以前に生れしヨブはいまだキリストを知らざる故にかの大哀哭があったのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
◯ヨブのこの哀哭の真因いかん。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
第六の禍までは彼を歎かしめず第七の禍|来って彼の哀哭生じたと前に説明した。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
作例 · 標準
愛する者を不慮の事故で亡くした遺族たちの哀哭が、静まり返った斎場にいつまでも響き渡っていた。
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城が陥落した際、燃え盛る火の手の中から女子供の哀哭する声が漏れ聞こえてきたと伝えられている。
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国を追われ、帰るべき場所を失った民衆の哀哭は、数世代を経てもなお止むことはなかった。
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被災地には、生活のすべてを破壊された人々の哀哭が満ちており、正視するに堪えない惨状であった。
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