大隠
たいいん
名詞
標準
enlightened hermit
文例 · 用例
大隠は朝市に隠る、と。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
そうなれば、何かにつけて便利だろうと考えたから――例えばもし、我々の大隠謀が失敗に帰した場合彼等両名を射殺した上、書類を奪い取るのが彼の役になっていたのだから。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
先の義庵先生は、市に大隠を極めて浜町に住ったので、若い奴等などと言って紋床へ割込んで、夕方から集る職人仕事師|輩を凹ますのを面白がって、至極の鉄拐、殊の外稲荷が贔屓であったので、若先生の髪も紋床が承る。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
この方は、まだしも健康なので、もう一つの場合は、大隠は市にかくれるなぞとの誰かの口真似をして、盛り場から盛り場へさまよつた後に、木賃宿町の一隅なぞに、自分を見出すのだ。
— 武田麟太郎 『大凶の籤』 青空文庫
(相手が松平の大隠居とあっては、俺に勝ち目があるはずがない。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
昔より大隠のかくれる町中の裏通り、堀割に沿う日かげの妾宅は即ちこの目的のために作られた彼が心の安息所であったのだ。
— 永井荷風 『妾宅』 青空文庫
「と云うと何んだかこの私が、大変偉らそうな人間に見えるが、いやいやひどいヤクザ者でな大隠市に隠れずに、小隠山林に隠れている者で、もっともソロソロ宗旨を変え、ボツボツ賑やかな町の方へ出かけて行くかもしれないがな。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
この大隠居はいつも在宅してくれるから、こういう時には都合がよい。
— その六 血を見る真珠 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
彼は世俗を離れ、山奥で大隠としての生活を送っている。
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真の大隠は、人里離れた場所で静かに暮らす。
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彼のような大隠の生き方に憧れる人もいるだろう。
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