退隠
たいいん
名詞動詞-サ変
標準
retirement (from an official position)
文例 · 用例
その規約によると、誠心誠意主人のために働いた者には、解雇又は退隠の際、或は不時の不幸、特に必要な場合に限り元利金を返還するが、若し不正、不穏の行為其他により解雇する時には、返還せずというような箇条があった。
— 黒島傳治 『砂糖泥棒』 青空文庫
三 げじげじとしらみ 父は満五十歳で官職を辞して郷里に退隠した。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
親戚某が世話をして、香以は下総国千葉郡寒川の白旗八幡前に退隠した。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
某は当時|退隠相願い、隈本を引払い、当地へ罷越候えども、六丸殿の御事心に懸かり、せめては御|元服遊ばされ候まで、よそながら御安泰を祈念致したく、不識不知あまたの幾月を相過し候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』 青空文庫
これより前、弘化三年三月、父正武氏の退隠により利春氏が家督を相続した。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
尚引続いた翁の手記に、「明治四年辛未十月|下拙(翁)退隠。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
その頃から、父子の間不和で、後天文十年父信虎を、姉婿なる今川義元の駿河に退隠せしめて、甲斐一国の領主となる。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
が、慶喜は、フランスの援助を拒絶したし、血気に逸る旗本の将士を慰撫し、あくまでも絶対無抵抗主義をとつて、慶応四年(明治元年)四月十一日には、本拠江戸城をも官軍に引渡し、郷国水戸に退いて、弘道館の一室に退隠してゐるのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
長年の公職から退隠し、晴れて自由の身となった。
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彼は隠居ではなく、新しい活動のために退隠を決めた。
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退隠後は、趣味の園芸に没頭するつもりだ。
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