押下
おうか
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
pressing down (button, keyboard, etc.)
文例 · 用例
午後、物見の者、また帰って来て、今朝のと旗の色変りたるもの、人衆二万ほど竜田越に押下り候、と告げた。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
脱ぐと羅の襟が、肉置のほどの好い頸筋に掛って、すっと留まったのを、貴婦人の手が下へ押下げると、見る目には苛らしゅう、引剥ぐように思われて、裏を返して、はらりと落ちて、腰帯さがりに飜った。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
「どうぞこころもち下げて…………」と言ふと、小僧は面倒臭いといつた風に、ぐいと手元に押下げる。
— 薄田泣菫 『西大寺の伎藝天女』 青空文庫
髷は前髪や鬢と平均を取るために極度に大きくしたのもあれば、正反対に首の根づるに押下げて小蜜柑大にしたのもある。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
それに従う面々は、潮田又之丞(前に安兵衛とともに下って、ふたたび上方へ取って返したもの)、近松勘六、菅谷半之丞、早水藤左衛門、三村次郎左衛門、それに若党仲間どもを加えて、同勢すべて十人、「日野家用人垣見五郎兵衛」と大書した絵符を両掛長持に附して、関所関所の眼を眩ましながら、五十三駅を押下った。
— 森田草平 『四十八人目』 青空文庫
此窄い山の峡を深さ二丈も其上もある泥水が怒号して押下った当時の凄じさが思われる。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
此|窄い山の峽を深さ二丈も其上もある泥水が怒號して押下つた當時の凄じさが思はれる。
— 徳冨蘆花 『熊の足跡』 青空文庫
一つ牛込の瀬川さんを訪れて、私の愚痴を聞いてもらおうかと思った。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
作例 · 標準
例句