栩栩
くく
形容詞-たる頻度ランク #38360 · 青空 1 例
標準
joyous
文例 · 用例
栩栩然とまいて胡蝶なり。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
たゞ眠りに入る一寸前、小さい声で十分か二十分間位呟くくせがあり、その呟きに対して答へると聞きちがへてダダをこねはじめたりすることがあるのは欠点だ。
— 中原中也 『草野心平詩集『母岩』』 青空文庫
あなたの不幸が大きくなればなるほど、そうして僕の愛情が深くなればなるほど、僕はあなたに近づきにくくなるのです。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
孤高|狷介のこの四十歳の天才は、憤ってしまって、東京朝日新聞へ一文を寄せ、日本人の耳は驢馬の耳だ、なんて悪罵したものであるが、日本の聴衆へのそんな罵言の後には、かならず、「ただしひとりの青年を除いて」という一句が詩のルフランのように括弧でくくられて書かれていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
佐竹はすぐに察知したらしく、「ペリカンをかいているのです」とひくく私に言って聞かせながら、ペリカンの様様の姿態をおそろしく乱暴な線でさっさと写しとっていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
結構な身分でいて、道楽で書くくらいなら、僕ははじめから何も書きはせん。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
座敷で鼠が物をかじる音がするから見に行ったら、床の真中に鏡が薄くくらがりの中に淋しく光っていた。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
マイヤーの講義はザクセン訛りがひどく「小さい」をグライン「戦争」をグリークという調子で、どうも分りにくくて困った。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫