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行商

ぎょうしょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞名詞-の形容詞頻度ランク #30301 · 青空 333
1
標準
monger
文例 · 用例
浅草へ行く積りであったがせっかく根岸で味おうた清閑の情を軽業の太鼓|御賽銭の音に汚すが厭になったから山下まで来ると急いで鉄道馬車に飛乗って京橋まで窮屈な目にあって、向うに坐った金縁眼鏡隣に坐った禿頭の行商と欠伸の掛け合いで帰って来たら大通りの時計台が六時を打った。
寺田寅彦 根岸庵を訪う記 青空文庫
その時、表で行商の呼賣りの聲がする。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
新開地を追うて來て新に店を構へた仕出し屋の主人が店先に頬杖を突いて行儀惡く寢ころんで居る眼の前へ、膳椀の類を出し並べて賣り付けようとして居る行商人もあつた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
下甲板の新嘉坡へ行く印度の行商人相手の物売りが上陸してしまうと汽笛が垂直に空から落下傘となって人々のうえに舞いおりる。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
渡り鳥のように四国の脊梁山脈を越えて南海の町々村々をおとずれて来る一隊の青年行商人は、みんな白がすりの着物の尻を端折った脚絆草鞋ばきのかいがいしい姿をしていた。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
このはかない行商の一人に頭蓋骨の異常に大きな福助のような子がいた。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
向い側に小間物を行商するらしい中年女が乗って、大きな荷物にもたれて断えず居眠りをしていた。
寺田寅彦 雑記(1) 青空文庫
それだけならぼくは冬に鉄道へ出ても行商してもきっと取り返しをつける。
宮沢賢治 或る農学生の日誌 青空文庫