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物売り

ものうり
名詞頻度ランク #37586 · 青空 203
1
標準
street vendor
文例 · 用例
ある日の午前に日比谷近く帝国ホテルの窓下を通った物売りの呼び声が、丁度偶然そのときそこに泊り合わせていた楽聖クライスラーの作曲のテーマになったという話があったようである。
寺田寅彦 徒然草の鑑賞 青空文庫
佐野はアラゴン人の物売りから冷果を買って妾の乾いた唇を潤しながら云うのでした。
吉行エイスケ バルザックの寝巻姿 青空文庫
下甲板の新嘉坡へ行く印度の行商人相手の物売りが上陸してしまうと汽笛が垂直に空から落下傘となって人々のうえに舞いおりる。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
こういうふうに、旋律的な物売りの呼び声が次第になくなり、その呼び声の呼び起こす旧日本の夢幻的な情調もだんだんに消えうせて行くのは日本全国共通の現象らしい。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
郷里で昔聞き慣れた物売りの声も今ではもう大概なくなったらしいが、考えてみるとずいぶんいろいろのものがあった。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
この異風な物売りはあるいは明治以後の産物であったかもしれない。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
それはいずれにしても、今のうちにこれらの滅び行く物売りの声を音譜にとるなり蓄音機のレコードにとるなりなんらかの方法で記録し保存しておいて百年後の民俗学者や好事家に聞かせてやるのは、天然物や史跡などの保存と同様にかなり有意義な仕事ではないかという気がする。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
日蔭は磧に伸び、物売りのラッパが鳴っていた。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
作例 · 標準
昔は夕方になると、豆腐や竿竹の物売りの声が近所に響いていた。
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東南アジアの市場では、威勢のいい物売りたちが観光客に声をかけている。
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彼は物売りとして各地を渡り歩き、その土地の珍しい品々を売っていた。
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ウィキペディア

物売、物売り(ものうり)は、路上で移動しながら、主に鳴り物や独特の売り声を発しながら呼び込みをして食事を提供したり、物品などを販売、修理や古物や廃品の買取や交換をする者。「引き売り」・「引売り」ともいうが「物売りの声」・「引き売りの声」という言葉が一般的に馴染深い。屋台や行商や街商と重複する部分もあるが、行商は固定客に対しての訪問販売が主であり、街商は市や縁日で一所(ひとつところ)で留まって商売する事や物売りが必ずしも屋台ではなかった事から区別する事が出来る。日本の歴史上、行商する女性を総称して、販女、鬻女、販婦(ひさぎめ)と称した。

出典: 物売り — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0