草庵
そうあん
名詞
標準
thatched hut
文例 · 用例
「昔思ふ草の庵の夜の雨に涙なそへそ山ほととぎす」これは「盧山雨声草庵中」といふ句のある白楽天の漢詩を日本風に訳したものだと言ふ。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
しかし、その草庵の垣根越しに、そつと覗いてみた者は、なあんだ、とがつかりさせられる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
このお爺さんの草庵の周圍の大竹藪にも、無數の雀が住んでゐて、朝夕、耳を聾せんばかりに騷ぎ立てる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
幸なことにはこの庭の左方の高みの、あの小さな滝の落ちる小山の上は絶対に安全地で、そこに当寺の隠居所の草庵があります。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
私たちの借りている家賃六円五拾銭の草庵は、甲府市の西北端、桑畑の中にあり、そこから湯村までは歩いて二十分くらい。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
ことしの正月、山梨県、甲府のまちはずれに八畳、三畳、一畳という草庵を借り、こっそり隠れるように住みこみ、下手な小説あくせく書きすすめていたのであるが、この甲府のまち、どこへ行っても犬がいる。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
ゆがみて蓋のあわぬ半櫃 凡兆草庵にしばらくいては打ちやぶり 芭蕉(昭和七年五月、東京帝国大学新聞)
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
このお爺さんの草庵の周囲の大竹藪にも、無数の雀が住んでゐて、朝夕、耳を聾せんばかりに騒ぎ立てる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
隠居した文人は、川辺に建てた小さな草庵で読書三昧の日々を送った。
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松尾芭蕉は各地の草庵を訪ね歩きながら、数多くの名句を残した。
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荒れ果てた草庵の庭には、季節外れの萩の花がひっそりと咲いている。
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