一篇
いっぺん
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標準
piece (e.g. poetry)
文例 · 用例
短歌・俳句は、一詩心の一度の指示、或ひは一度の暗示に終始するが、詩では(根本的にはやはり一篇に就き一度のものだらうとも)それの旋回の可能性を、其処で、事実上旋回すると否とに拘らず用意してゐるものである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
単に同一主題の俳句を並べた「連作」という形式や、一つの主題からヴァリエーション的に発展して行く「連句」という形式やは、普通に昔からあったけれども、俳句と漢詩とを接続して、一篇の新体詩を作ったのは、全く蕪村の新しい創案である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
私の昔作つた詩に、「鶏」と題する一篇がある。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
因に、集中の「郷土望景詩」五篇は、中「監獄裏の林」の一篇を除く外、すべて既刊の集に發表した舊作である。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
一篇広告の隅々まで読み終りし頃は身体ようやく動揺になれて心地やゝすが/\しくなり、半ば身を起して窓外を見れば船は今|室戸岬を廻るなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
五、六年まへにその人は小さい同人雜誌にいい小説を一篇發表しました。
— 太宰治 『このごろ』 青空文庫
始めの書き出しにはロマンチツクなしかも現実に即した人生行路の処々に置かれてある、眼に見ましく手にとらまほしき一篇の詩のやうには書き出しはしましたが…………。
— 岡本かの子 『恋愛といふもの』 青空文庫
そんな訳であるから、この一篇は畢竟思い付くままの随筆であって、もとより論文でもなく、考証ものでもなく、むしろ一種の読後感のようなものに過ぎない。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
作例 · 標準
古いノートの間に、祖父が若い頃に書いたと思われる一篇の詩が挟まっていた。
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美容室でたまたま手に取った雑誌に載っていた一篇のエッセイに、強く心を打たれた。
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朗読会でマイクの前に立った彼女は、自作の一篇を静かに読み上げ始めた。
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