温良
おんりょう
形容動詞名詞
標準
gentle
文例 · 用例
言はば中産階級の温良な良家の娘をみるやうに、どこか親しみのある線の柔らかい自然である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
」「でも、温良いわ。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
性質は極めて柔順温良で、勤務勉励、品行方正、成績優等……曰く何……曰く何……。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
性癖から言へば、一方は「温良組」で、一方は「不良組」であつた。
— 萩原朔太郎 『非論理的性格の悲哀』 青空文庫
即ち優等組・温良組に屬する生徒等は、人品的に氣位が高く、趣味が上品で、一般に高踏風の氣風をもつてゐた。
— 萩原朔太郎 『非論理的性格の悲哀』 青空文庫
個人は社會に對し、社會は個人に對し、相互に明確嚴正な意識と、温良仁愛の感情とを有して、必らず其の爲すべきことを爲し、必らず其の爲すべからざることを爲さざるに至らなければ、疾病は絶滅せぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
温良な首藤も流石に興奮の色を見せて、激越な調子で先生に食つて掛かつた。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
また我自から、道子が温良優順の質に乗じて、謀って情を迎えたのも事実である。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫