柔和
にゅうわ
形容動詞名詞頻度ランク #37316 · 青空 814 例
標準
gentle
文例 · 用例
二、三ヶ月程たって後息子の顔が店に見えぬようになって、店の塵を払う亭主は前よりも忙がしげに見えたが、それでもいつも同じような柔和な顔つきで、この男のみは裏木戸に落つる梧葉の秋も知らぬようであった。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
近所のお内儀さんなどが通りがかりに児をあやすと、嬉しそうな色が父親の柔和な顔に漲る。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
朝は日を受けて柔和な桃色を潮し、昼は冴えた空に反映して、燧石のようにキラキラ晃めき、そのあまりに純白なるために、傍で見ると空線に近い大気を黒くさせて、眼を痛くすることがある。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
雪のある地方より高く抜いた山は、風化作用という破壊力のために、次第に低く削られるけれども、それが雪の多いところまで低下して来ると、かえって雪氷のために風化作用の爆裂から保護されて、傾斜も柔和になって、相応に高い平均高度を有することになる。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
されど柔和にて目付|賢気に情あり。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
けれども鋭い理智から来る一種の諦念といったようなものが、人柄の上に冴えて、苦味のある顔を柔和に磨いていた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
柔和な顏に落ち著きはあつたが、まばらな白髮にも、片頬の小皺にも、消し難いやうな寂しさがあつた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
さうする中に、志村は突然起ち上がつて、其拍子に自分の方を向いた、そして何にも言ひ難き柔和な顏をして、につこりと笑つた。
— 国木田独歩 『畫の悲み』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の柔和な笑顔は、周囲の人々を安心させた。
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厳しい状況下でも、彼は常に柔和な態度を崩さなかった。
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彼の柔和な性格は、多くの友人を作った理由の一つだ。
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