雑色
ざっしょく異読 ざっしき・ぞうしき
名詞名詞-の形容詞
標準
assorted colors
文例 · 用例
五日、乙未、相模国大庭御厨の内に、大日堂有り、本尊殊に霊仏なり、故将軍の御帰依等閑ならず、而るに近年破壊の由聞食し及ばるるに就いて、雑色を召し、修造を加ふ可きの旨、今日相州に仰せらると云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
ありとある雑色の紫に和ぎかすみて。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
牛と羊と共に丑未の位におれり、牛の色は蒼く、雑色ありといえども蒼が多し、春陽の生気に近きが故に死を聞く時はすなわちす。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
羊の色は白く、雑色ありといえども白が多し、秋陰の殺気に近きが故に死を聞く時はすなわち懼れず。
— 羊に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
左に模しし画にてその製り様を見たもうべし(第四図イ)、『鹿苑院殿御元服記』永和元年三月の条、〈御車新造、東寺より御輿、御力者十三人、牛飼五人、雑色九人、車副釜取以下〉とあるは、老懸を附けし者の供奉の事を記ししにて釜取といいしは最古し。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
法会は中途で急に終わって、参列の諸人が一度に退散するために、先払いの雑色どもが門前の群集を追い立てるのであった。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
視線の届く限り茫漠たる芝生の起伏に、ありとあらゆる乗物と人種と高調と体臭――馬とそうして人の――と雑色と溌剌と陽光と――とにかく、自動車を構内へ入れようというので、警官の保護のもとに狭い入口を通ろうとしていると、耳の近くで大声がした。
— テムズに聴く 『踊る地平線』 青空文庫
と同時に私は、この倫敦ピカデリイとメイフェアのあいだにあって、たしかにちょうんと木の頭を聞き、のしのついた引幕の揺れを見、あの雑色的な「おしばや」の空気を感じ、ぷうんと濃厚な日本のにおいを嗅ぎ、弁松の膳――幕あいの食堂で――にむかって衛生|御割箸をとった気になった。
— 黄と白の群像 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
秋の紅葉は、雑色で彩られ、息をのむほど美しい。
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この絵画は、雑色を巧みに使い、深みのある表現を生み出している。
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彼女の衣装は、雑色で、見る角度によって色が変化する。
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ウィキペディア曖昧さ回避
雑色(ぞうしき) 意味 日本の律令制下の令外官の1つである蔵人の職位の1つ。蔵人を参照。 日本の中世以降、公家・武家に仕えて雑役を務めた卑賤の者。 地名 地名として日本各地にある。 神奈川県足柄上郡中井町の地名。 駅名 京浜急行電鉄京急本線にある駅。雑色駅を参照。
出典: 雑色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0