口下手
くちべた
形容動詞名詞頻度ランク #44663 · 青空 30 例
標準
inarticulate
文例 · 用例
ひと一人、くらい境遇に落ち込んだ場合、その肉親のうちの気の弱い者か、または、その友人のうちの口下手の者が、その責任を押しつけられ、犯しもせぬ罪を世人に謝し、なんとなく肩身のせまい思いをしているものである。
— 太宰治 『緒方氏を殺した者』 青空文庫
そうして信州のひとも、伊豆のひとも、つつましく気がきいて、口下手の笠井さんには、何かと有難いことが多かった。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
口下手ではあり、行動は極めて鈍重だし、そこは笠井さんも、あきらめていた。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
あなたのような、口下手な、乱暴なおかたは、(ごめんなさい)お金持にもならないし、有名になど決してなれるものでないと私は、思っていました。
— 太宰治 『きりぎりす』 青空文庫
口下手の、あるいは悪文の、どもる奴には、思想が無いという事になっていたのではないでしょうか。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
」 八百屋の亭主も西瓜から蛙の飛び出したことだけは信用したらしかったが、それが女の首に見えたことは伊平の冗談と認めて、まったく取合わないのであった、伊平はそれが紛れもない事実であることを主張したが、口下手の彼はとうとう相手に言い負かされて、結局不得要領で引揚げて来たのである。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
…… そんな詳しいことは分らなかったが、野崎が口下手に問われるまま返事した言葉から想像して、たぶんそんなことだろうと、見当がつくと赤井はもう言うべき言葉を知らなかった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
口下手な省作にはもちろん間に合わせことばは出ないから、黙ってしまった。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
作例 · 標準
人前で話すのが苦手で、自分は口下手だと自覚している。
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彼は口下手だが、書く文章は非常に的確で分かりやすい。
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本当は感謝の気持ちでいっぱいなのに、口下手でうまく伝えられないのがもどかしい。
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