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多弁

たべん
名詞形容動詞
1
標準
talkativeness
文例 · 用例
ホーマーやダンテの多弁では到底描くことのできない真実を、つば元まできり込んで、西瓜を切るごとく、大木を倒すごとき意気込みをもって摘出し描写するのである。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
それどころか、所謂さつきの鯉の吹流しの、愛すべき多弁家に過ぎないのではないかと思はれる。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
平生多弁の老人はかえって顔に不安沈鬱のくもりを宿し、あいさつもものういさまである。
伊藤左千夫 告げ人 青空文庫
多弁な惟光は相手を説得する心で上手にいろいろ話したが、僧都も尼君も少納言も稚い女王への結婚の申し込みはどう解釈すべきであろうとあきれているばかりだった。
若紫 源氏物語 青空文庫
小鳥のように多弁にさえずる話も根本になっていることは処世難である、われわれも同じことであると貴公子たちは憐んでいた。
須磨 源氏物語 青空文庫
彼等は悉く稍風変りな多弁家だが、ボケブユラリに貧しい代りに、瞬時々々に口をついて出る擬物的の形容語を発する才に長けてゐた。
牧野信一 円卓子での話 青空文庫
しかも、理論への情熱は主観的に高揚されて、謂わば各人各様の説を感想として主張し、そのことに於て日本のヒューマニズムの問題のおかれている多難性と、思想の多弁と浮動の激しさとを感じさせた。
宮本百合子 今日の文学の展望 青空文庫
観察報告を書くとなると、彼はいわゆる作家的手腕を示す欲望にとらわれ、芥川龍之介がよく文章の中で使ったような調子までを使い、なかなか多弁に、詠嘆的に、味をたっぷりつけるのである。
――「亀のチャーリー」「幼き合唱」「樹のない村」―― 一連の非プロレタリア的作品 青空文庫
作例 · 標準
彼は普段は無口だが、お酒が入ると急に「多弁」になって話し続ける。
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政治家には「多弁」な人が多いが、言葉の重みも大切にしてほしい。
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彼女は「多弁」な性格のおかげで、初対面の人ともすぐに打ち解けられる。
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2
標準
polypetalous
作例 · 標準
この品種のバラは非常に「多弁」で、豪華な花びらが重なり合っている。
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植物図鑑で、その花が「多弁」花類に属することを確認した。
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幾重にも重なった「多弁」の百合が、花瓶の中で凛と咲いている。
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3
標準
multivalve
作例 · 標準
複雑な制御が必要な油圧システムには、この「多弁」構造のポンプが使われる。
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そのエンジンは「多弁」化することで、燃焼効率を最大限に高めている。
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弁膜症の治療として、人工の「多弁」弁を移植する手術が行われた。
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