鰥寡
かんか
名詞
標準
widow and widower
文例 · 用例
それは領内の窮民または鰥寡孤独の者で、その身がなにかの痼疾あるひは異病にかゝつて、容易に平癒の見込みの立たないものは、一々申出ろといふのであつた。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
また従来最寄りの神社参詣を宛て込み、果物、駄菓子、鮓、茶を売り、鰥寡貧弱の生活を助け、祭祀に行商して自他に利益し、また旗、幟、幕、衣裳を染めて租税を払いし者多し。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
明治十四年の頃北越御巡幸の際には、鰥寡孤獨を始め忠臣義僕それ/″\御賞與の御扱があつたものである。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
鰥寡孤独、実に頼るところなき者へは救助も尤もなれども、五升の御救米を貰うて三升は酒にして飲む者なきにあらず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
全快の後己の不都合を醫に咄し、少しの謝義するとも言の禮云ふとも、其心に誠に有難き眞實を以て禮する貧人の心底は、醫の方でも黄金家の百兩の禮にもあたる心持なれば、鰥寡孤獨の不仕合病人も、遠慮なく名醫の療治を請ひ、大切なる一命助かりし上は、時せつを待て大恩を報ふべし。
— 福澤諭吉 『養生の心得』 青空文庫
例へば鰥寡孤獨を憐れみ、孝子節婦を賞するが如し。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
尤も聖人の刑を設けられしも、忠孝仁愛の心より鰥寡孤獨を愍み、人の罪に陷るを恤ひ給ひしは深けれ共、實地手の屆きたる今の西洋の如く有しにや、書籍の上には見え渡らず、實に文明ぢやと感ずる也。
— 西郷隆盛 『遺訓』 青空文庫
総督の進発については、沿道にある八十歳以上の老年、および鰥寡、孤独、貧困の民どもは広く賑恤する。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
地域社会は、鰥寡を始めとする支援を必要とする人々に手を差し伸べるべきだ。
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歴史書には、戦乱で夫を亡くした鰥寡の悲惨な生活が描かれている。
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「おじいさんもおばあさんも、みんなが温かく見守ってくれる、そんな町がいいわ。」
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