糊口
ここう
名詞
標準
bare livelihood
文例 · 用例
それも多少は祖母を引うけた家から扶助でもらって僅かに糊口を立てていたので、お秀の給料と針仕事とでは三人の口はとても過活されなかった。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
よし渠は糊口に窮せざるも、月々十数円の工面は尋常手段の及ぶべきにあらざるなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
わたくしはなお母の家に在って、心の底の流れは河沿の菰の上の、土に憩う乞食の安けさに惹かれながら、まわりの都会生活の営々の気に煽られると、その流れを堰く網代木のように女の腕一つで見事自分の糊口をしてみようという意地も張りも逆立って参ります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
流れ流れて日本の領土にまで移り住んで、そしてまだまだ住みついたというでもなく、言葉も通じなければ、かろうじてしか日常の糊口すら凌げないという一家である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
郷里に帰るといふ事と結婚といふ事件と共に、何の財産なき一家の糊口の責任といふものが一時に私の上に落ちて来た。
— 石川啄木 『弓町より』 青空文庫
郷里に帰るということと結婚という事件とともに、何の財産なき一家の糊口の責任というものが一時に私の上に落ちてきた。
— 石川啄木 『弓町より』 青空文庫
大学町でも黒い噂が立ちつのり、とうとう職を辞さざるを得なくなってロンドンに上京、そこで軍人向けの個人教師をして糊口をしのぐことに。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
その時妾は母に向かいこれまでの養育の恩を謝して、さてその御恵みによりてもはや自活の道を得たれば、仮令今よりこの家を逐わるるとも、糊口に事を欠くべしとは覚えず。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
作例 · 標準
社長にとって、彼はまさに股肱(ここう)の臣であった。
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その優秀な秘書は、社長の股肱(ここう)として、会社の経営を支えていた。
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彼は長年の信頼できる部下であり、私の股肱(ここう)と呼べる存在だ。
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