愛玩
あいがん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #44425 · 青空 133 例
標準
caring for (esp. a pet or a small object)
文例 · 用例
例へば彼が陶器骨董を愛玩する時、その趣味性の道楽が直ちに彼の文学となり、陶器骨董の触覚や嗅覚がそれ自ら彼の生きた肉体感覚となるのである。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
観賞植物として現代の都人にでも愛玩されてよさそうな気のするものであるが、子供のとき宅の畑で見たきりでその後どこでもこの花にめぐり合ったという記憶がない。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
そしてふと考え合せてみると、復一がぽつぽつ調べかけている金魚史の上では、初めて日本へ金魚が輸入され愛玩され始めた元和あたりがちょうどそれに当っている。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
赫子の義兄大川宗三郎氏の陰影の深い耽美的作品に傾倒して居た私が大川氏の愛玩すると評判高い赫子に多くの価値を置こうとするからだった。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
父は梅麿を自分の蒐集物の愛玩品の中に数へ、しかもその中で最も気に入つた一つのものゝやうに、書斎で、庭で、二人は大概一緒だつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
湯の沸く間に、彼は彼の唯一の愛玩品の南蛮製の茶瓶を膝に取上げて畸形の両手で花にでも触れるやうに、そつと撫でた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
又木にも色々あるけれども、己は柘榴を愛玩する。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
無論家宝として高橋君の愛玩措かざる光広作千匹猿の鍔もどこへ往ったか判らなかった。
— 田中貢太郎 『千匹猿の鍔』 青空文庫
作例 · 標準
近年では、「ペット」という言葉に代わり、人間と共生するパートナーとしての側面を強調した「愛玩動物」という用語が法整備の場でも定着している。
江戸時代から続く園芸文化の中では、斑入りの葉を持つ希少な植物を鉢に植え、座敷に飾って愛玩する風習が広く親しまれてきた。
祖父の遺品である掌サイズの根付は、長年にわたって愛玩されてきた証拠に、角が取れて琥珀のような柔らかな光沢を放っている。
畜産動物とは異なり、家庭内で愛玩の対象となる動物については、その福祉を保護するための厳しい飼育基準が設けられている。