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哀願

あいがん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
1
標準
supplication
文例 · 用例
すると男のエロチックな天性が哀願的に、「わしは昨夜中あんたのことを思いつづけると眠ることができなかった。
吉行エイスケ 女百貨店 青空文庫
」 その語調は知らず/\哀願するようになってきた。
黒島傳治 雪のシベリア 青空文庫
露西亜人には、二人の哀願を聞き入れる様子が見えなかった。
黒島傳治 雪のシベリア 青空文庫
」彼は悄げて哀願的になった。
黒島傳治 砂糖泥棒 青空文庫
私は苦しみに堪え兼ねて必死と両手を組み合せ、わけの判らない哀願の言葉を口の中で呟きます。
岡本かの子 青空文庫
胡座を組んで居る呪術師の老女の膝に身を投げかけ、娘はしきりに哀願して居る。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
いかんとなればあまたの人の嫌悪に堪えざる乞食僧の、黒壁に出没するは、蝦蟇とお通のあるためなりと納涼台にて語り合えるを美人はふと聞噛りしことあればなり、思うてここに到る毎に、お通は執心の恐しさに、「母上、母上」と亡母を念じて、己が身辺に絡纏りつつある淫魔を却けられむことを哀願しき。
泉鏡花 妖僧記 青空文庫
意外にも殆んど哀願的な口調だった。
織田作之助 秋深き 青空文庫
作例 · 標準
被告人は法廷で「どうか寛大な御裁きを」と涙ながらに哀願したが、裁判官は無表情に厳しい判決を言い渡した。
末期癌を患う父は、最期を住み慣れた自宅で迎えたいと、反対する家族の手を握りしめて必死に哀願した。
激しい戦火から逃れてきた避難民たちは、国境を封鎖する兵士に対し、一刻も早い保護を哀願する叫びを上げた。
借金の返済期限が過ぎた男は、取り立てに来た男の足元に跪き、あと三日だけ猶予をくれるよう哀願し続けた。