手掌
しゅしょう
名詞
標準
palm
文例 · 用例
手掌の皮が非常に厚く硬いのを見ると、或場合には足の働きもして、四つ這いに歩くらしい。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
巨勢は熱き手掌を、両耳の上におぼえ、驚く間もなく、またこれより熱き唇、額に触れたり。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
寅二郎も重輔も、手掌に水泡がいくつもできた。
— 菊池寛 『船医の立場』 青空文庫
兄は首にかけている箱から二匹の黒と青との蛇を取出して、手掌の上に乗せると、弟は一種の小さい笛を吹く。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
昨日の雨の名殘りの水潦が路の處々に行く人の姿々を映して居るが、空は手掌程の雲もなく美しく晴れ渡つて、透明な空氣を岩山の上の秋陽がホカ/\と温めて居た。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
昨日の雨の名残の潦が路の処々に行く人の姿々を映して居るが、空は手掌程の雲もなく美しく晴れ渡つて、透明な空気を岩山の上の秋陽がホカ/\と温めて居た。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
段々馴れて手掌に載せた米を啄むようになる。
— 森鴎外 『鶏』 青空文庫
「この傷はドウ思うね……クラデル君……」「……ハ……右手掌、貫通銃創であります」「普通の貫通銃創と違ったところはないかね」「銃創の周囲に火傷があります」「……というと……どういう事になるかね」 私はヤット軍医大佐の質問の意味がわかった。
— 夢野久作 『戦場』 青空文庫
作例 · 標準
人生初のプレゼンを目前に控え、あまりの緊張で手掌にじっとりと嫌な汗をかいてしまった。
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彼は自分の大きな手掌をじっと見つめ、これまでいくつもの困難を乗り越えてきた自らの歩みを振り返った。
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眠っている赤ん坊が、私の指をその小さくて温かい手掌でギュッと握りしめて離さない。
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