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てのひら
名詞
1
標準
文例 · 用例
遠い故郷から、兄の眞實のために聖母のまへに合して祈つてくれ。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
今宵、あふぎて見るものは天井の蜂巣蝋燭、伏して見るものは女人淫行の指、皿、魚肉、雲雀、酒盃、而して我が疾患蝕金のと、輝やく氷雪の飾卓晶峯とあり。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
見よ、合せる懺悔者の背後には美麗なる極光がある。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
むざんや口角より血をしたたらし、合し、瞑目し、むざんや天上に縊れたるものの、光る松が枝に靈魂はかけられ、霜夜の空に、凍れる、凍れる。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
イワンのやうな不幸な人間――どうにもかうにもすることのできない近代の虚無思想家が、深い深い闇の底から、尚しも救ひを求めてやまないかうしたいぢらしい悲壯な心根をかんずるとき、私はしぜんと合するやうな氣分にならずには居られない。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
『足を蹈んだのは僕が惡かつた、惡かつたから謝罪る、ねえ君、これは僅かだけれど膏藥代に、な、納めて呉れ玉へ、さあ』對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男のに移るよと見る間に「呵」と叫んで紳士は身を轉換した。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
見よやわが十指は晶結し背にくりいむは瀧とながるるごとししきりにをもつて金屬の女を研ぎ胴體をもつてちひさなる十字を追へば樹木はいつさいに※轉し都は左にはげしく傾倒す。
萩原朔太郎 受難日 青空文庫
さびしや空はひねもす白金、はやわが手かたく合し、瞳はめしひ、腦ずゐは山路をくだる。
萩原朔太郎 偏狂 青空文庫