読書家
どくしょか
名詞
標準
avid reader
文例 · 用例
頭は良くないが読書家で、読書以外の時間は常に気を揉んでゐなければ済まない男であつた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
これは多くの読書家に通有な事であるが、これも一種の骨董趣味と名づけ得られない事はない。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
眼の良い者がすべて皆頭脳優秀とは限らぬし、眼鏡を掛けぬ作家が才能に恵まれているわけでもないし、また、眼鏡を使用する必要のない者がつねに人並すぐれた読書家であるというあんばいには参らぬ。
— 織田作之助 『僕の読書法』 青空文庫
「だけどあなたは随分読書家なんでしょう」「まあね」 規矩男はにやにや笑って、「それだけに堪らなく嫌になって、幾日も密閉して、書物の面見るのも嫌になるんですよ。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
博士 これは、仏国の大帝|奈翁が、西暦千八百八年、西班牙遠征の途に上りました時、かねて世界有数の読書家。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
そんな人は一生復習許りして、辞書に成つて墓穴に這入るにや、など呑気な考へを以て居れば、手にしたものは皆何処かに失くしてしまへど、さりとて新らしい本を切々買ひ込むなどゝ云ふ余裕のある読書家にあらず。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
何だかモンテエニュでもいいそうなことのように思われ、三造はまた前とは違った意味でM氏の顔を見返した位だが、M氏は読書家ではないから決して書物などからこんな考えを仕入れて来たのではない。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
恐らく、マリヤンは、内地人をも含めてコロール第一の読書家かも知れない。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
作例 · 標準
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