好著
こうちょ
名詞
標準
good book
文例 · 用例
そして予はこの好処の我を動かすことが、昔前人の好著を読んだ時と違わぬことを知った。
— 森鴎外 『鴎外漁史とは誰ぞ』 青空文庫
予は前述の如く「舞姫」に対して妄評を加ふと雖も兎に角本篇は稀有の好著なり。
— 石橋忍月 『舞姫』 青空文庫
なお蒙潤の「集註」あり)などもあり渡辺楳雄「小乗仏教」、ピ・ラクシュミ・ナラス「|仏教の要諦」(立花訳)、ポール・ケーラス「仏陀の福音」(八幡訳)などは好著。
— 戸坂潤 『獄中通信』 青空文庫
予は上田恭輔君の好著「旅順戦跡案内」にも此事に言ひ及ばれなかつたやうであるから、この所感を眞山君に語るのであつた。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
文辞佳麗|論鋒鋭利にしてしかも芸術的感情に富みたる完全なる好著なりしが、惜しむべし丁抹語にて書かれたるがため広く世の迎ふる所とならざりき。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
菊池氏の『奈良平安時代に於ける奥羽経営』なる書は、さすがに三上・萩野両博士のその公刊を勧告せられしほどありて、多くの史料をよく按排し、巧みに他人の諸説を引用して、当時の対夷事情を見るに便利なる好著なり。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
私は、これを証明するために、イギリスの勝れた経済学者のこの好著をまだ読まないすべての人々に熱心にすすめる。
— ELEMENTS D'ECONOMIE POLITIQUE PURE OU THEORIE DE LA RICHESSE SOCIALE 『純粋経済学要論』 青空文庫
環境學では適當なものがないが、山下俊郎『教育的環境學』(昭和十三年、岩波書店)は特に教育環境を主題としているけれども、そこから環境一般の概念を學ぶことができる好著だと思う。
— 矢田部達郎 『心理學』 青空文庫
作例 · 標準
専門用語を使わずに宇宙の謎を解説したこの本は、入門者にとっての好著だ。
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友人に「最近面白い本はないか」と聞かれ、この歴史小説を好著として薦めた。
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膨大な資料を整理して書き上げられたこの伝記は、後世に残るべき好著と言える。
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