悪書
あくしょ
名詞
標準
harmful book
文例 · 用例
然るに偶さか百冊に一冊か千冊に一冊かある悪書に恐れて、教課書以外の書物を読んではならぬなどゝいふは所謂羹に懲りて膾を吹くの類である。
— 内田魯庵 『家庭の読書室』 青空文庫
世の父兄や教育家輩が所謂悪書と云つて恐れるのはドンナ書物を指すのか、之に就て多少云ひたい事もあるが、之は後廻しとして、左に右く日本の公衆はまだ/\読書の量が乏しい。
— 内田魯庵 『家庭の読書室』 青空文庫
夥しい良書悪書の氾濫にもかかわらず、女性の著作のしめている場所は、狭く小さく消極的で、波間にやっと頭を出している地味の貧しい小島を思わせる。
— 宮本百合子 『女性の書く本』 青空文庫
で、莫迦莫迦しいようだが、ドイツは、盲人に、よいように手紙を読んでやる長屋の悪書生みたいな遣り方で、アフガニスタンを誤魔化してなにかせしめようとした。
— 牧逸馬 『戦雲を駆る女怪』 青空文庫
篆印の用意もあるというふうであるが、一度その書如何と視るとき、十中の八九が箸にも棒にもかからぬ悪書を無作法に書きなぐっている。
— 北大路魯山人 『美術芸術としての生命の書道』 青空文庫
悪書は固より茶人の心掛けではない。
— 北大路魯山人 『現代能書批評』 青空文庫
日本美術を研究せんと欲するものにとりてむしろ有害無益の悪書といはざるべからず。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
あっしは曲亭のように、余は悪書を作りその代金もて広く良書を購うものなりなどと、さような気障なせりふを言って万巻の書を買い集めはしやせんが、自分が著作する刻苦を思えば他書もまたこれを粗略にすることはできやせん。
— 林不忘 『仇討たれ戯作』 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7