慰撫
いぶ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #23166 · 青空 118 例
標準
pacification
文例 · 用例
程よい衝動は彼の苦痛に響いていくらかの慰撫となった彼は落葉の層をなるだけ除けて、堅い舗道面の露出して居る部分を殆ど、無意識に拾って歩いて居た。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
却って生活の糧を与えて慰撫しているつもりらしく見えたので、或夜、奈良原到はコッソリと起上って誰にも告げずに山のように積んである薪の束の間に、枯松葉を突込んで火を放ち、悉く焼棄してしまった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
慶喜は、このまま滞京していてはいかなる事変が突発するかも知れないと思ったらしく、激昂する麾下を慰撫しながら、閣老参政及び会桑二藩士を率いて、大阪へ下ったのである。
— 菊池寛 『鳥羽伏見の戦』 青空文庫
」新子の気持は、だんだん準之助氏の言葉によって慰撫され、甘やかされていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
が、慶喜は、フランスの援助を拒絶したし、血気に逸る旗本の将士を慰撫し、あくまでも絶対無抵抗主義をとつて、慶応四年(明治元年)四月十一日には、本拠江戸城をも官軍に引渡し、郷国水戸に退いて、弘道館の一室に退隠してゐるのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
世間への体裁からばかりでなく、実際に、六十の坂を越してから、なお、働き続けねばならない自分の親を、彼は心の底から気の毒に思って、出来るだけの慰撫を心掛けているのであったが、なぜか長作は、それを露骨に現すことは出来なかったし、そういう言葉を口にすることは、なおさら出来ない性分だった。
— 佐左木俊郎 『山茶花』 青空文庫
思慮ある二三士の慰撫に依て漸く無事に治るは治つたが、俄に和樂愉悦の夢を破られ、容易ならぬ敵を近くに發見せる心持で、人の氣合が屹と引きつめられた。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
議長の慰撫と、再審査の結果、フランスの代表に対しては、手で叩きつぶすべき風船を、足まで使つて踏みつぶしたといふ点で無効となり、ドイツの代表に対しては、ドイツの風船の音は、リベラリズムとしての空気の音ではなく、ファシズムとしての紙の音であると認められてケリがついた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
作例 · 標準
泣いている子供を優しく慰撫した。
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彼は被災者の不安を慰撫するために、言葉を選んで語りかけた。
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暴動が起きた地域を慰撫するため、政府は特使を派遣した。
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