殿上
てんじょう
名詞
標準
the court
文例 · 用例
自分の案内されたのはおそらく昔なら殿上人の席かもしれない。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
ただ春の日永の殿上の欄にもたれて花散る庭でも眺めているような陶然とした心持になった。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
殿上の名もない一女官がおぼつかない筆で書いた日記体のものでも、それが忠実な記録であるために実証的の価値があり同時にそこに文学としての価値を生じるものと思われる。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
殿上に桐火桶を撫し簾を隔てて世俗に対したのでは俳人芭蕉は大成されなかったに相違ない。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
鎌倉殿上洛の人數も早や美濃路まで進まれたと聞くに、御出迎ひの用意もなく、そしらぬ顏して日を送らるゝは、抑もいかなる次第であらうか。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
なぞと取留めもなく思い乱れて、凝とその大吉を瞻めていると、次第次第に挿画の殿上人に髯が生えて、たちまち尻尾のように足を投げ出したと思うと、横倒れに、小町の膝へ凭れかかって、でれでれと溶けた顔が、河野英吉に、寸分違わぬ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
かつら 云んでもないこと、天下一でも職人は職人ぢや、殿上人や弓取とは一つになるまい。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
春彦 殿上人や弓取がそれほどに尊いか。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の物語には、殿上での華やかな暮らしが描かれている。
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殿上の人々は、常に優雅で洗練された文化を享受していた。
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彼は下級貴族の出身だが、その才能を認められ殿上へと昇ることができた。
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