芝生
しばふ
名詞頻度ランク #10516 · 青空 1479 例
標準
lawn
文例 · 用例
〔郡属伊原忠右エ門〕宮沢賢治郡属伊原忠右エ門科頭にゴムの靴はきて冬の芝生をうちよぎり南ちゞれし綿雲に雨量計をぞさゝげたる天狗巣病にはあらねどもあまりにしげきこずゑかな
— 宮沢賢治 『〔郡属伊原忠右エ門〕』 青空文庫
一体の地面よりは一段高い芝生の上に小さな猪口の底を抜いて俯伏せにしたような円錐形の台を置いて、その上にあの白い綺麗なボールを載せておいて、それをあのクラブの頭でひっぱたくと一種独特の愉快な音がする。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
綺麗に刈りならした芝生の中に立って正に打出されようとする白い球を凝視していると芝生全体が自分をのせて空中に泛んでいるような気がしてくる。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
芝生の緑が柔らかで鮮やかで摘めば汁の実になりそうである。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
食堂のガラス窓越しに見える水辺の芝生に大名行列の一団が弁当をつかっているのが見える。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
熱海ホテルの海に面した芝生は美しい。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
取り出せるは、皺になれる敷島の袋、残れる一本を、くわえて、火を点ず、残れる火を、さて敷島の袋にうつす、秋の日の下、物思いのひるさがり、芝生の上、めらめらと、袋は燃ゆらし 灰となりゆく、あわれ、我が肺もこの袋の如、日に夜に蝕まれゆくか、秋の日の下、くゆらす煙草のいとからし。
— 梶井基次郎 『詩二つ』 青空文庫
ペエテルは腮をずらせ戻して正面を向いて、汁の垂る目を芝生の緑に注いだ。
— GREISE 『老人』 青空文庫