恬
てん
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #6829 · 青空 69 例
標準
cool
文例 · 用例
そうして「いき」のうちの「諦め」したがって「無関心」は、世智辛い、つれない浮世の洗練を経てすっきりと垢抜した心、現実に対する独断的な執着を離れた瀟洒として未練のない恬淡無碍の心である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
ともかくも「いき」のうちには運命に対する「諦め」と、「諦め」に基づく恬淡とが否み得ない事実性を示している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「粋と云はれて浮いた同士」が「つひ岡惚の浮気から」いつしか恬淡洒脱の心を失って行った場合には「またいとしさが弥増して、深く鳴子の野暮らしい」ことを託たねばならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
それで高等教育と国の事情とがマッチしないですな」とか「高橋さんの性格の長所たりし恬淡がスプールロース・フェルローレン!
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
ぞんぶんに吐瀉したので、身心清浄になつたやうに感じる、そして飲食物に対して恬淡になつたやうにも感じる。
— 伊佐行乞 『行乞記』 青空文庫
これみな恬澹な名僧といわれた父親の世務をうるさがる性癖から来た結果だが、母親はどういうものか父を恨まなかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
ある種の嗜慾以外は、貪り能う飽和点を味い締められるが故に却って恬淡になれた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
そこでも、味い剰すがゆえにいつも暗鬱な未練を残している人間と、飽和に達するがゆえに明色の恬淡に冴る人間とは極端な対象を做した。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
作例 · 標準
突然のハプニングにもかかわらず、彼女は恬として表情を変えなかった。
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「彼は批判を浴びても、恬として自らの信念を貫き通している」
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周囲が慌てふためく中で、長老だけは恬として茶を啜っていた。
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