勤王
きんのう
名詞
標準
loyalty to the emperor
文例 · 用例
今の時節――勤王討幕の議論が沸騰している今の時節では、仮りにも京都の公家にゆかりがあるという者、それは厳重に詮議しなければならない。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
相手が京都の公家の娘で、問題が勤王とか討幕とかいう重大事件であるから、下っ引の源次はすこし躊躇した。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
単にこれだけの事件であるならば、問題は案外に単純であるが、かの怪しい行者は勤王とか討幕とか、京都の公家の娘とかいう、大きな背景を持っているらしいだけに、半七は迂濶に彼女に手をつけることが出来なかった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
八丁堀同心や半七らがうたがっていたような勤王や討幕などの陰謀はまるで跡方もないことで、一種の杞憂に過ぎなかった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
丁度維新の當士勤王家が困苦をなめた樣な了見にならなくては駄目だらうと思ふ。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫
方孝孺堅く京を守りて勤王の師の来り援くるを待ち、事|若し急ならば、車駕蜀に幸して、後挙を為さんことを請う。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
暗殺者の出るのは獨り無政府主義者のみでなく、國家社會黨からも、共和黨からも、自由民權論者からも、愛國者からも、勤王家からも澤山出て居ります。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
顧みて彼の勤王家、愛國家を見ますれば、同じ五十年間に、世界でなくて、我日本のみにして殆ど數十人或は數百人を算するではありませんか。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫