忠君
ちゅうくん
名詞
標準
loyalty to one's ruler
文例 · 用例
こんなことから考えてみると、我国固有の国民思想を保存し涵養させるのでも、いつまでも源平時代の鎧兜を着た日本魂や、滋籐の弓を提げた忠君愛国ばかりを学校で教えるよりも、時にはやはり背広を着て折鞄でも抱えた日本魂をも教える方がよくはないかという気がしたのである。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
忠君愛国|仁義礼智などと直接なんらの交渉をも持たない「瓜や茄子の花盛り」が高唱され、その終わりにはかの全く無意味でそして最も平民的なはやしのリフレインが朗々と付け加えられたのである。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
楠正成が湊川の戦いに、みすみす負け戦と判っていながら、勇気凜々と戦場に立ち向ったのは、正成の心中、唯一点、忠君の念があったからであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
勞働組合の職工の中には無政府黨もあり、社會黨もあり、忠君愛國論者もあるので、別に無政府主義者の專有の言葉ではありません。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
彼の論理に從へば、「尊王攘夷」とか、「忠君愛國」とか、「立憲君主制」とかいふ言葉がすべて滑稽な、矛盾した言葉になる許りでなく、「日本の道徳は忠孝を本とす」といふことさへ「吹き出」さねばならぬことになるのである。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
その中に吾が頭山満翁は超然として、一依旧様、金銭、名誉なんどは勿論の事、持って生れた忠君愛国の一念以外のものは、数限りもない乾分、崇拝者、又は頭山満の沽券と雖も、往来の古|草鞋ぐらいにしか考えていないらしい。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
名高い桜井の訣別の際の教訓にしてもそうだが、兎に角|斯うした一種の忠君的スパルタ教育で、小楠公は鍛えられたのだ。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
その中には、上代国民の剛健素朴な日常生活や、純真無垢な忠君の精神や、天真無縫の感情生活が脈々として流れてゐるのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
日本の武士道においては、忠君の精神が重んじられた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は忠君の思想を胸に、主家のために尽力した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
教育において、忠君の教えは近代国家形成に影響を与えた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash