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塊根

かいこん
名詞
1
標準
tuberous root
文例 · 用例
根もまたノカンゾウ、ヤブカンゾウと同じく粗なる黄色の鬚根で、その中にまじって塊根をなしているものがある。
牧野富太郎 植物一日一題 青空文庫
かのタデ科に属し、地下茎に塊根のできる何首烏すなわちツルドクダミも、一時はそれが性欲に利くとて、やはり中国の説がもとで大騒ぎをしてみたが、結局はなんの効も見つからず、阿呆らしいですんでしまった。
牧野富太郎 植物知識 青空文庫
」例の黄いろな大きな証書を小わきにかいこんだまま、向うの方へ行ってしまう。
宮沢賢治 フランドン農学校の豚 青空文庫
若者はこの乱暴にかっとなって怒り狂ったが、その船員は小さな荷物でも扱うように、若者の胴のあたりを右わきにかいこんで、やすやすと舷梯を降りて行った。
有島武郎 或る女 青空文庫
「それ見い、逃げるさかいこんな目に遭ふのやがな。
上司小劍 父の婚禮 青空文庫
三味線の「たて」などは、さすがに持ちきれなかつたが、薙刀をかいこんだ花道の見得は、一夜の雨に伸び上つた芸立ちを思はして爽快だつた。
折口信夫 見ものは合邦辻 青空文庫
わしゃ、渋団のやるのを見ましたがね、こう敦盛の首を左の脇にかいこんで、右の手で権太栗毛の手綱を引張ってからに、泣落し六法というやつで、泣いては勇み、勇んでは泣きながら、花道を引込むところが得もいわれなかったものさ。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
小褄をきりっと膝の間にかいこんだいいようすで、すこし首をかしげて三十郎の顔をながめている。
久生十蘭 生霊 青空文庫