嘉例
かれい
名詞
標準
happy precedent
文例 · 用例
私は、先生が夏の嘉例として下すつた、水色の絹べりを取た、はい原製の涼しい扇子を、膝を緊めて、胸に確と取つて車上に居直つた。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
毎年の嘉例の如く、鶴亀を舞はせられ、その後、月宮殿にて舞楽を奏せられうずるにて候。
— ――鶴亀の芸能―― 『鶴が音』 青空文庫
宮中の嘉例として、新年の御宴には雉子酒を、参賀者に下し賜わった。
— 佐藤垢石 『にらみ鯛』 青空文庫
毎年七月両国に川開の花火があがる晩方、花子の家では親類の人達が子供をつれて花火を見に来るので、屋根上の物干台に花むしろを敷き、二階の座敷には茶菓酒肴を用意して置くのが嘉例になつてゐた。
— 永井荷風 『来訪者』 青空文庫
この麦をば祇園因幡堂に施入するのが、三条家の嘉例ということになっている。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
正月には三栖庄から嘉例として八木の進献があり、武射饗三および打竹をも進上する。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
また御牧の代官の嘉例の進物茶十袋という定めもあり、同じ御牧から秋には大根百本くらいを納めた。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
毎年灰方の御料所からして年貢米が納まると一俵を実隆に賜わることがほとんど恒例のようになっており、実隆の方からは、年々の嘉例として六月に瓜を進上した。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
作例 · 標準
祭りの伝統は、古き良き嘉例を受け継いでいる。
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記録的な豊作となり、村は嘉例に沸いた。
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子どもの健やかな成長を祝うのは、家庭における嘉例である。
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