節義
せつぎ
名詞
標準
fidelity to one's principles
文例 · 用例
幻詭猥雑の談に、干戈弓馬の事を挿み、慷慨節義の譚に、神仙縹緲の趣を交ゆ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
彼等は節義を説けり、善悪を説けり、然れども彼等の節義も、彼等の善悪も、寧ろ人形を并べたるものにして、人間の根本の生命の絃に触れたる者にあらざるなり。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
節義の熱意には、節義の結局を見るの意味あり。
— 北村透谷 『熱意』 青空文庫
飢餓も寒苦も孤独の苦しみも、祖国の冷淡も、己の苦節がついに何人にも知られないだろうというほとんど確定的な事実も、この男にとって、平生の節義を改めなければならぬほどのやむを得ぬ事情ではないのだ。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
「凡そ宗門の徒は深く教を信じ、身命を軽じても改えない事武士の節義に於けると異ならない位である。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
一體倫理などでも忠孝節義などを本當に行つて居るものは何時も少數者である、それが模範になつてそれを廣く推及ぼして國民の共有にするのであります。
— 森鴎外 『假名遣意見』 青空文庫
節義のために死んだ父の遺言を守って、一代に肩を比べるもののないほどの学才を持ちながら、役にもつかないで、一生を門を閉じて暮した人だったが、この人が飼っていた驢馬は、大変もの分りがよく、「あの馬は、すっかり人間のいうことが分るようだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
後年織田の軍勢が甲府城下へ征め込んだ時、|安禅不必須山水、|滅却心頭火自涼と、おもむろに偈を唱えながら楼門の上に佇んで焚死して節義を全うし英雄の名を擅にした。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
彼は節義を重んじる人物として、周囲から厚い信頼を寄せられている。
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私利私欲に走らず、節義を貫き通す人生を送りたいものだ。
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武士道において、節義は最も重要な徳目の一つとされていた。
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