胞子
ほうし
名詞
標準
spore
文例 · 用例
然し同時に臨時工の間の組織も、彼等が首になって又何処かの工場を探がしあて、それ/″\の職場に入り込んで行く人間なので、それは謂わば胞子だった。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
彼奴等は「先手」を打って、私たちの仕事を滅茶/\にし得たと信じているだろう、だが実は外ならぬ自分の手で、私たちの組織の胞子を吹き拡げたことをご存知ないのだ!
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
恐らくその無数の腐りかかった肺臓は、低い街々の陽のあたらぬ屋根裏や塵埃溜や、それともまたは、歯車の噛み合う機械や飲食店の積み重なった器物の中へ、胞子を無数に撒きながら、この丘の花園の中へ寄り集って来たものに相違ない。
— 横光利一 『花園の思想』 青空文庫
そうしてスタフィロコッケン(Staphylococcen 一種の黴菌)の植物状のもの(胞子ではなく)を、十分乾燥された状態で使用した。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
うすっくらい悪い事の胞子がいっぱいとび散って居る様なまがりっかどの、かどに居る露店のおばあさんのところに先有楽座の美音会の時にあった様なとんだりはねたりや、紙人形やなんか私のすきらしいものばっかり並んで居るのを母は目ざとく見つけて呉れました。
— 宮本百合子 『芽生』 青空文庫
すなわちOvule 卵子(胚珠は誤称)Nucellus 胚珠(今日珠心というもの)卵子の語は Oospore の場合に用いられている事があるがこれは前々からの訳語で無いからこれを取消しそれを卵胞子とすれば宜しい。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
そしてそれを卵胞子とすれば卵子というよりもモット適切な訳語と成る。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
池野成一郎博士の書物ではこれが卵芽胞と成っているが芽胞は spore の訳語だから卵胞子はそれと一致する。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
雨上がりの森を歩いていると、きのこが胞子を飛ばしているのが見えた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
シダ植物は、葉の裏側についた胞子で仲間を増やしていく。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
パンに生えた青カビを顕微鏡で観察し、胞子の形をスケッチした。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
ウィキペディア
胞子 は、シダ植物・コケ植物および藻類、菌類(キノコ・カビ・酵母など)、あるいは原生生物のうちの変形菌などが形成する生殖細胞を指す。胞子による生殖を胞子生殖と呼ぶ場合がある。
出典: 胞子 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0