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厚情

こうじょう
名詞
1
標準
kindness
文例 · 用例
と平生から嘲るものは嘲るが、心優しい衣絵さんは、それでも気の毒がつて、存分に沸かして飲むやうにと言つた厚情なのであつた。
泉鏡太郎 銀鼎 青空文庫
いづれも厚情、懇切のお見舞である。
泉鏡太郎 十六夜 青空文庫
愛想も盡かさず、こいつを病人あつかひに、邸へ引取つて、柔かい布團に寢かして、寒くはないの、と袖をたゝいて、清心丹の錫を白い指でパチリ……に至つては、分に過ぎたお厚情
泉鏡太郎 火の用心の事 青空文庫
人に悪口を言われても、その人の敵意には気が附かず、みんな僕の為を思って、言いにくい悪口でも無理に言ってくれるのだ、ありがたい、この御厚情には、いつの日かお報いせずんばあるべからずと、心の中の手帳にその人の名を恩人として明記して置くという始末なのだ。
太宰治 新ハムレット 青空文庫
私も、女も、中畑さんの厚情に甘えて、矢鱈に我儘を言い、実にさまざまの事をたのんだのである。
太宰治 帰去来 青空文庫
」 ――お伽堂、時より――で、都合で帰郷する事になり、それにつけ、いつぞや、『たそがれ』など、あなたを大のご贔屓の、中坂下のお娘ごのお達引で、金子、珊瑚の釵の、ご心配はもうなくなりましたと申したのは、実は中洲、月村様のお厚情
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
今や自分達も、やっと無条件で釈放された訳だが、何とかしてツシタラの厚情への謝意を表したいと、出獄後直ぐに皆で相談した。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
「いや……実はその……あの時に折角の御厚情を、菅なく振切って参いったので、その御返報かと心得まして、存分に讐仇を討たれて差上げた次第で御座ったが……ハハハ……」 平馬は早くも打ち解けて笑った。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
作例 · 標準
「皆様のひとかたならぬ厚情を賜り、無事にこの日を迎えることができました」と店主は挨拶した。
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生前、父が皆様から受けた多大なる厚情に対し、深く感謝申し上げます。
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遠路はるばるお越しいただいたうえに、過分な厚情をいただき恐縮しております。
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