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義侠心

ぎきょうしん
名詞
1
標準
chivalrous spirit
文例 · 用例
それを見つけると、吃驚したように立止って、お婆さんの様子を眺め、それから、あたしの方を見て、淑女の面前である手前、どうにも義侠心を出さずにはいられなくなったらしかったわ。
渡辺温 四月馬鹿 青空文庫
ひとえにあなたの義侠心におすがりします。
太宰治 未帰還の友に 青空文庫
ひとえにあなたの義侠心に、……」という具合にあくまでもねばり、僕の財布の中にあるお金を全部、その主人に呈出した。
太宰治 未帰還の友に 青空文庫
」とその頭の禿げた主人は、とうとう義侠心を発揮してくれた。
太宰治 未帰還の友に 青空文庫
二本では足りないので、おかみさんの義侠心に訴えて、さらに一本を懇願しても、顔をしかめるばかりで相手にしない。
太宰治 未帰還の友に 青空文庫
自分があの京橋のスタンド・バアのマダムの義侠心にすがり、(女のひとの義侠心なんて、言葉の奇妙な遣い方ですが、しかし、自分の経験に依ると、少くとも都会の男女の場合、男よりも女のほうが、その、義侠心とでもいうべきものをたっぷりと持っていました。
太宰治 人間失格 青空文庫
士族から率先して牛乳屋になった程の両親が外国人に望まれるということに誇りを感じ、かたがた若い西洋人のひとりものらしい肩のこけように義侠心を起し一人娘をやると決心した。
岡本かの子 豆腐買い 青空文庫
「おい、何か云わないのか、俺だちが義侠心を出して、家庭を粛正してやろうとしてることが判らないのか、痴」 半ちゃんが口をそえた。
田中貢太郎 春心 青空文庫