男気
おとこげ異読 おとこけ
名詞頻度ランク #33974 · 青空 44 例
標準
male presence
文例 · 用例
クソ真面目な色男気取りの議論が国をほろぼしたんです。
— 太宰治 『親という二字』 青空文庫
その生涯の馬鹿正直さ加減を、おかしな男気を、ヒロイズムを、自分を捨てゝ人の注文に嵌るその偶像性を、その見栄坊を、嘲りながら泣いた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
夜のとばりがせめてもに、この醜さを隠しましょうと、色男気取った氏神詣りも、悪口祭の明月に、覗かれ照らされその挙句、星の数ほどあるアバタの穴を、さらけ出してしまったこの恥かしさ、穴あらばはいりもしたが、まさかアバタ穴にもはいれまい。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
永い間、男気無しのまま、人跡絶えたモノスゴイ山奥に、原始生活をして来た気の強い女……ことにタッタ一人でアラユル飢寒と戦いながら、四人もの子供を育てて来た母性が、如何に慓悍狂暴な性格に変化するものかという事実は、普通人のチョッと想像の及ばないところでしょう。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
や、素敵なものだと、のほうずな大声で、何か立派なのとそこいらの艶麗さに押魂消ながら、男気のない座敷だから、私だって遠慮をしました。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
俗にいふ越後は八百八後家、お辻が許も女ぐらし、又|海手の二階屋も男気なし、棗の樹のある内も、男が出入をするばかりで、年増は蚊帳が好だといふ、紙谷町一町の間に、四軒、いづれも夫なしで、就中今転んだのは、勝手の知れない怪しげな婦人の薬屋であつた。
— 泉鏡花 『処方秘箋』 青空文庫
その高利貸が又た飛んだ赤樫満枝で……しかも男気のある一風かはつた女で、T子の江戸ツ児風の気象にすつかり惚れこんで、素敵な座蒲団を作つてくれたり、終ひには借金を棒引きにしてくれたりしたといふ事もあつたな。
— 徳田秋聲 『女流作家』 青空文庫
私はあの女の無邪気にハキハキとして居て男気が有り、わり合に考も有って男の手管にまかれるような事は一度もない、 と云う事をきいてまだ言葉も交わさない内、まだかおも見ない内から少なからず動かされ、或る特別なような好奇心に動かされて居た。
— 宮本百合子 『砂丘』 青空文庫
作例 · 標準
例句