禍根
かこん
名詞頻度ランク #39029 · 青空 97 例
標準
root of an evil
文例 · 用例
ただ自分は今回の惨禍からわれわれが何事を学ぶべきかについていくらかでも考察し、そうして将来の禍根をいくらかでも軽減するための参考資料にしたいと思うのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
維新の原動力たりし連中には、武力的に幕府をやっつけない以上、長く禍根を残す憂ありと、信じていたわけであるから、わざわざ幕府を怒らせるように、仕向けた点もあったわけである。
— 菊池寛 『鳥羽伏見の戦』 青空文庫
併し藤房をして中興政治の禍根を指摘させて居る所など、『太平記』著者の史眼は烱々として、其の論旨は肯綮に当って居ると思う。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
信長は、この末世の悪僧共が浅井、朝倉と通謀して彼の大志を妨げようとしたから、徹底的に焚滅し、永年の禍根を絶つたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
それの答えとしては、ぼくは今回の禍根はどこか伯父の身の上にあって、所詮家を換えても危険は迫ってくるものと強く思うからなのです。
— THE FIVE ORANGE PIPS 『橙の種五粒』 青空文庫
いまから思うと、すべての禍根は、こうした三四郎の円満な性格の中に、既に深く根を下していたのかも知れない。
— 大阪圭吉 『寒の夜晴れ』 青空文庫
すっかり凍った流れから音の響きがないのさえ心細くて、「君にぞ惑ふ道に惑はず」とお言いになった人はすべての禍根を作った方であると、もう愛は覚えずなっているのであるが、そのおりの光景だけはなつかしく目に描かれた。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
しかし水源地の銅山の樹が濫伐されたために、年々洪水の被害が絶えないのと、その洪水のたびに、やはり鉱毒が濁水と一緒に流れ込んでくるので、鉱毒問題の余炎がとかく上りやすいので、政府ではその禍根を絶つことに腐心した。
— 伊藤野枝 『転機』 青空文庫
作例 · 標準
些細な誤解から始まった対立が、やがて組織内に深い禍根を残す結果となった。
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あの不幸な出来事が、彼の心に癒えることのない禍根として長く残った。
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初期段階で解決しなかったため、この問題は将来的に大きな禍根となる可能性を秘めている。
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