仮根
かこん
名詞
標準
rhizoid
文例 · 用例
なんだかこんな風な夢であったのですが、今この新短歌を読んでいると、不思議にこの夢を想い出し、そうしてこれらの詩の中に私の夢のどうしても想い出されないかけらが隠れているのではないかという気がするのです。
— 寺田寅彦 『御返事(石原純君へ)』 青空文庫
松本附近である神社の周囲を取りかこんでいるはずの樹木の南側だけが欠けている。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
池をかこんだ樹陰のほの暗さ、池はその周囲の幽暗にくまどられ、明方の月のように静寂な水の面貌を浮べていた。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
まさかこんな林には気も付かずに通り過ぎるだろうと思っていたら二人の役人がどこかで番をして見ていたのです。
— 宮沢賢治 『二人の役人』 青空文庫
支那人の給仕人が丸太作りの灰色の窓を閉すと、客のない閑散とした部屋々々は妾達と胡月の女将である四十前後の小柄な日本婦人花子とが囲炉裏をかこんでいた。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
彼の同棲者が微笑しながら二人を迎えると、三人が食卓をかこんだ。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
自分を取りかこんだ者達にはしゃぎ、唇には、足らん男のような微笑さえ浮んだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」「役員どもがより集って、検査官をかこんでのんでるぞ。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
作例 · 標準
コケ植物は、真の根を持たず、代わりに仮根で地面に体を固着させて水分を吸収する。
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この種のシダの仮根は非常に細かく、注意深く観察しなければ肉眼で確認するのは難しい。
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仮根の主な役割は植物体を基質に固定することであり、栄養吸収は別の部分で行われることが多い。
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