形木
かたぎ
名詞頻度ランク #16098 · 青空 2 例
標準
wooden printing block
文例 · 用例
古びた中形木綿の単物に、古びた花色|縞博多の帯を締めている。
— 森鴎外 『護持院原の敵討』 青空文庫
「私はドイツ大使館文化部に招かれ、ヒットラー・ユーゲントの工作の先生といふ格式で、その頃二百人ばかりも日本にゐたドイツの少年少女たちに、人形木製玩具製作の指導をすることとなつた。
— 三好達治 『オルゴール』 青空文庫
客は笑って、 「なアにお前、申訳がございませんなんて、そんな野暮かたぎのことを言うはずの商売じゃねえじゃねえか。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
かたぎの書生の服装が、私の家の人たちを、最も安心させるだろう。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
しかし、夏子はもともと引っ込み思案で、応召した夫が戦死したのちも、六つになる男の子と昔かたぎの姑と、出戻りの小姑と一緒に暮すつつましい未亡人ぶりが似合う女であった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
こんなことが親御に知れたら、昔かたぎの左門さまじゃ」「わたしも、それが」「そうだろうとも」懐の紙入から金を出して、「まあ、此の金で、左門さまに袷でも買って著せるがいい」 お袖は直助の顔をしみじみと見た。
— 田中貢太郎 『南北の東海道四谷怪談』 青空文庫
たとえば三毛が昔かたぎの若い母親で、玉が田舎出の書生だとすれば、ちびには都会の山の手の坊ちゃんのようなところがあった。
— 寺田寅彦 『子猫』 青空文庫
……間が離れて向う斜めに、しかも反っていたのを、ちょうど私の傍に居合わせた、これはまた土用中、酷暑の砌を御勉強な、かたぎ装の本場らしい芸妓を連れた、目立たない洋服の男が居て、件の色親仁を視ながら、芸妓と囁いて、何だろう?
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
作例 · 標準
この浮世絵は、何枚もの形木を寸分の狂いなく摺り重ねて、複雑な色彩を表現している。
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職人は、一彫り一彫り息を殺して、桜の木の形木に繊細な髪の毛の線を刻んでいった。
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長年使い込まれた形木は、角が取れて丸みを帯び、独特の味わい深い線を版画にもたらす。
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