堅木
かたぎ
名詞
標準
hardwood
文例 · 用例
況してや女わらべは草双紙を読むぐらゐで、此の草双紙や戯作本は堅木の家では遠ざけてゐたから、四民の上に位する堂々たる武士の家に書物が一冊も無いのは少しも珍らしく無かつた。
— 内田魯庵 『家庭の読書室』 青空文庫
松村書店の、あの哲学者のヘーゲルに似た魁偉な風貌の老主人は今も健在のようだが、爼橋際の堅木屋の、店はあっても、洋書のよくわかる老夫妻はとうに姿がみえない。
— 楠山正雄 『神田界隈』 青空文庫
以前古本専門で、原書類が多いので神田の堅木屋などと並び称せられていた武田芳進堂は、その後次第に様子が変って今ではすっかり新本屋になってしまった。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
細長い堅木の厚板に、身の上判断と割書をした下に、文銭占ないと白い字で彫って、そのまた下に、漆で塗った真赤な唐辛子が描いてある。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
軟い木の薪で炊いたものより堅木の方が良く出来ます。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
そんな、個人的な感情問題じゃないぜ」 と一同を制したのは、一番年の若い、然し、さすがに銀行員上りの、一同の中で一番物の道理の分った堅木という会計係であった。
— 坂口安吾 『カストリ社事件』 青空文庫
堅木を久の字形に切り組んで作ったその玄関の床は、つるつる光って、時によると馴れない健三の足を滑らせた。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
堅木のごくあり来りのテーブルに右手へ小さい張り出しをつけてあります、折畳式の。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
このテーブルは堅木の一枚板で作られており、重厚な存在感を放っている。
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床材に傷がつきにくい堅木を選んだおかげで、ペットが走り回っても気にならない。
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この古い柱は黒光りするほどの堅木で、のこぎりの刃がなかなか通らない。
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