大旆
たいはい
名詞
標準
banner (imperial, shogun, etc.)
文例 · 用例
エエ面倒な奴、一かたまり引ッコ抜いて終え、と天下整理の大旆の下に四十五箇国の兵を率いて攻下ったのが小田原陣であったのだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
かかる折から卒然|崛起して新文学の大旆を建てたは文学士|春廼舎朧であった。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
二 黒岩周六〔本名〕といえば、いま生きていたら、大亜細亜主義の大旆でも振りかざして政府を泣かせることを職業とするムッソリーニ式英雄を思い出すが、黒岩涙香というペンネームをきくと、どうしても噫無情や鉄仮面の読者を思い出す。
— 平林初之輔 『黒岩涙香のこと』 青空文庫
――その水一つ隔てた高い土手のかなたの大江戸城を永劫に護らせんために、副将軍定府の権限と三十五万石を与えてここに葵柱石の屋敷をも構えさせたのに、今はその水一つが敵と味方との分れ目となって、護らねばならぬ筈の徳川|御連枝たる水藩が、率先勤王倒幕の大旆をふりかざし乍ら、葵宗家に弓を引こうとしているのだ。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
唯、得難きは当年のル・メルキウルに、象徴主義の大旆を樹てしが如き英霊底の漢一ダアスのみ。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
犯人はこの大旆を掲げて、陰微のうちに殺戮を宣言している。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ただ、かの醤の陣営の目印のような高き望楼には、翩飜と大旆が飜っていた。
— ――金博士シリーズ・2―― 『人造人間戦車の機密』 青空文庫
元大坂の吟味与力の陽明学者の大塩平八郎が飢民救済の大旆のもとに大坂城代を焼き打ちしたのはすなわちこの頃の事である。
— 国枝史郎 『開運の鼓』 青空文庫
作例 · 標準
古代の戦場では、軍旗である大旆が翻る様子が壮観だった。
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