閑散
かんさん
副詞-と形容動詞名詞頻度ランク #38189 · 青空 250 例
標準
deserted (esp. store, market, town, streets)
文例 · 用例
つまり彼等は、綺麗な小娘や善い音楽を背景にして、都会生活の気分や閑散を楽しんでるのだ。
— 萩原朔太郎 『喫茶店にて』 青空文庫
ニイチエの説によると、絶えず働くと言ふことは、賤しく俗悪の趣味であり、人に文化的情操のない証左であるが、今の日本のやうな新開国では、絶えず働くことが強要され、到底閑散の気分などは楽しめない。
— 萩原朔太郎 『喫茶店にて』 青空文庫
昔の江戸時代には帰らないでも、せめて巴里かロンドン位の程度にまで、余裕のある閑散の生活環境を作りたい。
— 萩原朔太郎 『喫茶店にて』 青空文庫
支那人の給仕人が丸太作りの灰色の窓を閉すと、客のない閑散とした部屋々々は妾達と胡月の女将である四十前後の小柄な日本婦人花子とが囲炉裏をかこんでいた。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
マジエスチック・ホテルのティダンスは閑散として、ロシア人の踊子の赤い踵が見えず、他の金髪美人連がアクビをかみころしていた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
この界隈の連合委員会の事業振興の決議案にもかかわらず、閑散とした取引市場をとりまいて、日一日と失業者と、彼らの飢えが生産余剰と反比例して街の広場に堆積して行った。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
しかしまた、乗り換え切符を出さなくなったために乗客の選ぶコースが平常と変わり、その結果としていつもは混雑するある時刻のある線路が異常に閑散になったというような現象もあるらしく思われた。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
それだけのきわめて卑近な簡単な一例から考えても、人間の脳の機能に関係する原子分子の一つ一つの役目が、それほど閑散な、あってもなくても済むようなものではないであろうということが想像される。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
作例 · 標準
「平日の昼間とはいえ、かつて賑わっていたシャッター通りがここまで閑散としていると寂しいね。」
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大型連休の初日なのに、あいにくの雨のせいで行楽地は閑散としているようだ。
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お正月明けのオフィス街は人通りが少なく、どこか閑散とした雰囲気が漂っている。
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標準
inactive (business, trade, etc.)
作例 · 標準
「今日はお客さん、一人も来ないね」平日の昼下がり、店主は閑散としたアーケード街を眺めて溜息をついた。
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かつて銀山で栄えたその村も、今では廃屋が目立ち、通りには閑散とした静寂だけが横たわっている。
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大型台風の接近に伴い、発着便が全て欠航となった空港のロビーは、あれほどの人混みが嘘のように閑散としていた。
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株価の暴落を受けて投資家たちが一斉に手を引いたため、取引所は活気を失い、場内は閑散とした空気に包まれた。
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標準
idle
作例 · 標準
「やあ、お互い閑散な身分だな」公園のベンチで日向ぼっこをしていた隠居仲間が、隣に座った友人に声をかけた。
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都会の喧騒から逃れ、人里離れた温泉宿で閑散とした時間を過ごすことで、ようやく心の平穏を取り戻した。
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彼は定年後の閑散自適な生活を夢見て、今は慣れない農作業の基礎を週末ごとに学んでいる。
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仕事を早めに切り上げた金曜の午後、誰もいない書斎で閑散とした読書のひとときを楽しむのが彼の日課だ。
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