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空閑

くうかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
そして、一|面は空閑緑以下の識者の盡力からに違ひない。
南部修太郎 麻雀を語る 青空文庫
その黒へもって行って寒白い空閑を抜いて浮出す拓本の字劃というものは少年の鼈四郎にとってまたあまりに寂しいものであった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
ちよつと聞いたのでは、理由が判らぬが、実は皆、唱門師の住みついた空閑の新地である。
折口信夫 神道に現れた民族論理 青空文庫
更に若干の仲間を持つた者になると、山伏しとして、山深い空閑を求めて、村を構へ、修験法印或は陰陽師・神人として、免許を受けて、社寺を基とした村の本家となつた。
唱導的方面を中心として 国文学の発生(第四稿) 青空文庫
出家のつとめは、俗界の人のために清い水を与えることでございます、清い水を与えるには、清いところにおらなければならない約束ではございませぬか……山を荘厳にし、出家が空閑におるのは、俗界の人に、濁水を飲ませまいがためでございます。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
彼らは河原の如き空閑の地に佗住居して、市中の汚物掃除などを行い、それによって衣食の資を得るもので、文安の※嚢抄にはこの河原者をエッタ(穢多)とある。
古代社会組織の研究 くぐつ名義考 青空文庫
坂の者と云い、川原者というは、共にその住居の有様から得た名で、けだし市街地または田園等に利用すべき平地に住むをえず、僅かに京都附近の空閑の荒地を求めて住みついた落伍者の謂であった。
――サンカモノは坂の者 サンカ者名義考 青空文庫
かく地方によって種々の名称があるにしても、結局は同情すべき社会の落伍者等が、都邑附近の空閑の地に住みついて、種々の賤業にその生活を求めたものであって、特に京都では坂の者・河原者の名で知られ、それが通じてはエタとも、非人とも呼ばれていたものであったのである。
――サンカモノは坂の者 サンカ者名義考 青空文庫