閲読
えつどく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
reading
文例 · 用例
けれども、姉姫様の御心づくし、節々は御閲読の儀をお勧め申まするので。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
それで急いでそれを美濃紙に清書して、夜森博士邸を訪ね博士に之を示すと、それを閲読したあとで博士がはははははと笑れた。
— 木下杢太郎 『パンの会の回想』 青空文庫
そして今夜、再び前々夜の稿を続けるべく机に向ひ、四五枚の書いてある部分を閲読して見ると、それらの文字は悉く推賞感嘆の声に充たされてゐた。
— 牧野信一 『彼に就いての挿話』 青空文庫
僕は彼の文学の為にならば奈落の舞台回しになることに甘んずる――斯う云つて彼がジーベルを私に紹介したのは、あの山麓で私が哲学に飽きて、夙に中世の海賊文学の閲読に、夢を逞しくしてゐた頃であつた。
— 牧野信一 『三田に来て』 青空文庫
誰か読手はあるだらう、そしたら俺はごまかしてしまはうといふ位ひのつもりで、また僕はむしろ幹事側なのだから大丈夫だらうとおもつて、原稿なども持参しなかつたのであつたが、運悪く十郎に閲読を乞ふために前々から預けてあつた「愚かな朝の話」と題する一篇があり、これは好いよ、これを読めよと十郎が云ふのであつた。
— 牧野信一 『「三田文学」と巌谷夫人』 青空文庫
もしその全貌を知ろうとおぼしめす方は、どうぞ原本に就いてゆるゆる御閲読をねがいます」 落雷裁判 清の雍正十年六月の夜に大雷雨がおこって、献県の県城の西にある某村では、村民なにがしが落雷に撃たれて死んだ。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
艶書、バイオリン弾奏、文学書閲読、遊廓散歩等の悪事を発いて制裁を加へる一味の不良正義党が学生間に自づと組織されて、彼はその党の一員だつたが、彼等のその他の生活は悉く当局の忌諱に触れることばかりで、その方面では彼は煽動的張本人であつた。
— 牧野信一 『貧しき日録』 青空文庫
棠軒生前に枳園の寄せた書は、果して棠軒の閲読を経たかどうか不詳である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
その歴史学者は、貴重な古文書の閲読に生涯を捧げた。
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裁判官は、事件の全証拠資料の慎重な閲読を求めた。
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"この報告書の閲読を終え、明日までに要約を提出してください。"
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