禅堂
ぜんどう
名詞
標準
zendo (Zen meditation hall)
文例 · 用例
私はその頃銀三氏の近くに住んだ日があつたのだが、この発明品が外国輸出となり、それまでは禅堂のやうに静寂であつた堀立小屋がモーターの音凄じい作業場と変り、夜毎/\祝盃の歓声が挙るのを耳にした。
— 牧野信一 『日本橋』 青空文庫
禅堂に百日の断食を行ひ、滝に打たれ、火に焙られて千日の苦行を続けようとも、想ひの裡に許されぬ怖ろしい魅惑の夢だ。
— 牧野信一 『夜の奇蹟』 青空文庫
何故岡見がその一夏の間鎌倉の禅堂に通うほどの思をし、何故あれほど身を苦しめ、何故あれほど涙の多い文章を書き、何故また自分のところへこうした慰めの言葉を送ってくれたか。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
清酒が温まる程度に出て、刺身、いくら、鳥雑煮、しるこ、等、禅堂の曇らぬ美しい椀と箸の食事となって、切り口を揃えた菜の青いひたし物が雪の夜の歯を清めた。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
僧俗の未だ悟らず悟りなばすさまじからん禅堂の床 円覚寺の僧堂で居士を交じへて雲水達の坐禅をしてゐる処へ偶※行き合せたものらしい。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
しかしその一見冷い中にも修行者の集中した精神力から自然に迸る生気は脈々として感ぜられる、まだ悟らないからいい様なものの、もし一時にこれだけの人数が悟つたらどんなことになるだらう、その凄じい勢ひに禅堂の床などは抜けてしまふであらうと云ふのである。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
寛先生は若い時、天竜寺の峨山和尚に就いて参禅し多少得る処があつた様であるから、這般の消息は分つてゐるが、夫人は何らその方の体験なく唯禅堂の様子を窺つた丈で悟の前後の歓喜をよくこれだけ掴まれ、又適確に表現されたものだと思ふ。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
香巌寺は渓の行詰りの屏風のやうな絶壁を背にし、釈迦堂の外に禅堂と客堂がある。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
作例 · 標準
毎朝、禅堂で座禅を組むのが彼の日課だ。
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その寺には、歴史ある美しい禅堂が残されている。
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新しい禅堂は、多くの修行者が静かに過ごせるよう設計された。
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