蠕動
ぜんどう
名詞動詞-サ変名詞-の形容詞
標準
vermiculation
文例 · 用例
凡そあらゆる速力と物音とを失って、麗らかな日ざしを宿したうす塵埃のかげろうの底で、静かに蠕動するそのたあいもない姿を、私はこの上もなく愛した。
— 渡辺温 『風船美人』 青空文庫
自分の人間恐怖は、それは以前にまさるとも劣らぬくらい烈しく胸の底で蠕動していましたが、しかし、演技は実にのびのびとして来て、教室にあっては、いつもクラスの者たちを笑わせ、教師も、このクラスは大庭さえいないと、とてもいいクラスなんだが、と言葉では嘆じながら、手で口を覆って笑っていました。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
よろしい」 男の略図のような単純な五臓六腑が生れてはじめて食物を送る為以外に蠕動するのが歯朶子に見えた。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
物を盗みに人の家に這入るときには、神経の刺戟が不随意に腸の蠕動を起すことがある。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
京都に起った此の争乱がやがて、地方に波及拡大し、日本国中が一つの軟体動物の蠕動運動の様に、動揺したのである。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
八足の正中に一足あるをいうと記せるごとき、どうもわが邦にも交合に先だって一足が特に長くなり体を離れてなお蠕動する、いわゆる交接用の足(トクユチルス(第五図))が大いに発達活動して蛇に肖た蛸あり。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
リンゲル氏液の中で、蠕動をやっているのであった。
— 海野十三 『生きている腸』 青空文庫
医学生吹矢が、ここにひそかに誇りとするものは、この見事なる幅広の大|腸が、ステッキよりももっと長い、百|C・Mもリンゲル氏液の入った太いガラス管の中で、活撥な蠕動をつづけているということであった。
— 海野十三 『生きている腸』 青空文庫
作例 · 標準
ミミズが土の中で蠕動しながら進む。
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この芋虫は体全体を蠕動させて移動する。
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腸の蠕動運動が活発になり、消化が促進される。
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ウィキペディア
蠕動 は、筋肉が伝播性の収縮波を生み出す運動である。
出典: 蠕動 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0